2024/5/14、Googleは、年次イベント「Google I/O」を開催し、Gemini 1.5Proのアップデートを含め、AIのアップデートを発表しました。
https://blog.google/intl/ja-jp/company-news/technology/google-gemini-update-flash-io-2024/
2024 Google I/Oで発表された内容:Gemini 1.5 Proアップデートなど
まず、2024 Google I/Oで発表されたアップデート内容を紹介します。
主なアップデートが以下です。
- Gemini 1.5 Proがアップデートされた(6月に一般提供予定)
- 速度に特化したAI「Gemini 1.5 Flash」が発表された(性能としてはGemini 1.5 Proより下)(6月に一般提供予定)
- 画像生成AI「Imagen 3」が発表された(現状、一部のクリエーターのみ使用可)
- 動画生成AI「Veo」が発表された(現状、一部ユーザーのみ使用可)
- 生成AI搭載検索エンジン「AI Overview」が発表された。(SGEを改称し、改善したもの)(アメリカで先に展開された)
その他に以下のアップデートもありました。
- マルチモーダルAIアシスタント「Project Astra」が発表された(SiriやAlexaのもっとすごいもの)
- 視覚的な質問に特化した「Gemma2」「Pali Gemma」が発表された(Gemma2は6月リリース予定。Pali Gemmaはもう使える)
- 第6世代TPU「Trillium」が発表された(TPUとはAIの学習に利用されるもの)
- Gemini for Workspaceがアップデートされた(Gmailに3つの機能追加。アメリカで5月〜7月に利用できる)
- GoogleフォトのAI機能に「Ask Photos with Gemini」が追加された
- 音楽生成AI「Music AI Sandbox」がリリースされた
上記のとおり、改善がてんこもりですね!
Gemini 1.5 Proで変わったことは?
- 入力制限が、100万トークンから200万トークンに拡大した(予定)
- 翻訳、コーディング、推論などの精度が上がった
ちなみに、ChatGPTやClaudeと比較すると、以下のとおり。
上記のとおり、桁違いですね。
200万トークンになると何がすごいかというと、
- 2時間の動画
- 22時間の音声
- 6万行以上のコード
を処理できるようになったってこと。
速度に特化したAI「Gemini 1.5 Flash」
このモデルはGeminiのなかで最も軽いモデル。
価格はGemini 1.5 Proの10分の1なのに、Gemini 1.0 よりも性能は上です。
さすがに、Gemini 1.5 Proよりは全体的な性能は劣りますが、ものによってはGemini 1.5 Proよりも高いスコアもあるほど高性能。
ただ、性能よりもとにかく速さに特化したモデルってこと。
動画生成AI「Veo」
テキストから動画を生成できる動画生成AI。
破綻が少ない1080pの動画を60秒以上生成することができます。
Googleによる紹介動画
https://deepmind.google/technologies/veo/
画像生成AI「Imagen 3」
クオリティの高い画像を生成できるAI。
公式サイト(下記参照)のサンプルを見ると、かなり高画質でびっくり!
テキストを入れた画像にもかなり対応しています。
https://deepmind.google/technologies/imagen-3/
生成AI搭載検索エンジン「AI Overview」
AIの回答が組み込まれた新しいGoogle検索エンジン。
SGEを改称し、改善したもの。
Googleによる紹介動画
https://blog.google/products/search/generative-ai-google-search-may-2024/
2024 Google I/Oのデモ内容
Gemini 1.5 Pro
Project Astra
Gemini 1.5 Proの使い方
Gemini 1.5 Proは、有料会員向けにすでに提供が開始されています。
https://blog.google/intl/ja-jp/company-news/technology/google-gemini-update-may-2024context-window/
有料会員になっている方は使ってみてください。
有料会員(Gemini Advanced)については以下をご覧ください。